2007/10/30

ADで削除されたアカウントのプロファイルDBでの動作(2)

ADで削除されたアカウントのプロファイルDBでの動作 で書いていたんですが。 MOSSでADからプロファイルのインポートをおこなった場合、AD上で削除されたアカウントは、プロファイルDBから削除されるようになっていた、と。 どうも、完全ではないっぽい。 確かに、この前検証したときは、2つの異なる環境でやって、どっちでも削除されてました。 なんですが。 別件で気になることがあって、試していたら、ちっとも削除されません。SPS 2003と同じように非アクティブとしてマーク(インポートに含まれていないプロファイル)はされています。 前回検証したときは、動作確認だけではなくて、ちゃんとドキュメントもしらべて(というよりは、逆ですね。削除されると記述されているドキュメントを見つけて、これおかしくない?、と思って試したので)、正しい動きだと判断したので、掲載したんですが。 どっちが正しいのだ~??? どっちも一長一短なので、どっちでもいいんですが。。どっちなんだかは決めて欲しい。

利用状況レポートの云々

旧バージョンに比べると、MOSSでは利用状況のレポートがグラフィカルになって便利になった!という触れ込み。

のはずが。

サイトによって、グラフィカルだったり旧バージョンのものだったりと、まちまちでした。

きになったので、ちょっと調べてみました。

まだ整理しきれていない&正確な情報ではないかもしれませんが、利用状況がらみのレポートで、現時点で見えていることをまとめておきます。

 

メニューとしては、

サイト利用状況のレポート:/_layouts/usageDetails.aspx     ⇒旧バージョン

サイトの利用状況レポート(アクセスした後の画面名は、サイトの利用状況の概要):/_layouts/spusageweb.aspx     ⇒グラフィカルなやつ

と表示されます。

 

見た目で判断するには…。「の」の位置が違う…んですね。

 

 

これらの違いは、どうやらサイトの機能で、「Office SharePoint Server Standard サイト機能」「Office SharePoint Server Enterprise サイト機能」が関係している模様。

基本的には、いずれかがアクティブな場合「利用状況の概要(グラフィカルなやつ)」が、両方が非アクティブな場合「利用状況のレポート(旧バージョンのやつ)」が表示されます。

ただし、100%ではないかもしれません。「Office SharePoint Server Standard サイト機能」がアクティブになっていても(というより、サイト コレクション/サイトの機能で、アクティブ/非アクティブ化を繰り返し行っていると、ある時から変わらなくなってしまうケースがありました…)、違う方が表示されているケースはあります。

 

とはいえ、利用状況分析のレポートに特化した場合の「Office SharePoint Server Standard/Enterprise サイト機能」のアクティブ/非アクティブ化の話であって、この機能で提供されるものからすると微々たるものなので、安易に変更してくださいとは言えないですね。

 

ただ、メニューにどっちが表示されていても、それぞれのURLに直接アクセスすれば、どちらの画面も見られます。基本的には。

この場合も、どちらかにしかアクセスでいないケースもあるみたいです。アクセスはできても、レポートの方が見えない(というより、処理されていない)ケースもあるみたい。

概要の方が見えない(というより、アクセス拒否される)のは、ルートのサイト コレクションを作るときにチーム サイトなんかで作った場合。

レポートの方が処理されていないのは、移行したサイト。移行前のものは見えなくても仕方がないかもしれませんが、移行した後のものは処理されてもいいと思うんですが。。

これらの場合でも100%再現するのかも不明、これ以外のケースがあるのかどうかも不明ですが。

 

 

いずれにせよ。

URLを直接指定するケースが多いと思いますので、URLを覚えて(メモして)おきましょう。

 

また、似たようなところで、サイト コレクションに関しても、

利用状況の概要:/_layouts/usage.aspx     ⇒そっけないやつ

サイト コレクションの利用状況レポート(アクセスした後の画面名は、サイト コレクションの利用状況の概要):/_layouts/spusagesite.aspx     ⇒グラフィカルなやつ

の2種類ありますね。

これも、基本的には上記と同じ振る舞いです。なんですが、影響するのはサイト コレクションの機能ではなくトップ レベルのサイトの機能のようです。

トップレベルのサイトの「Office SharePoint Server Standard サイト機能」「Office SharePoint Server Enterprise サイト機能」のいずれかがアクティブな時は、グラフィカルなやつ、両方が非アクティブなときは素っ気ないやつ、が表示されるようです。

 

 

【補足1】

若干趣きは違いますが、利用状況からの関連で。

クォータ値が有効な場合は、「記憶域スペースの割り当て」メニューが追加されます

ここでは、クォータ値に対して、どれだけ容量を使っているか、どのライブラリやリストでどれくらいのサイズを使っているのか、といったことを確認できます。

URLは/_layouts/storman.aspx

クォータを設定していない場合は、エラーになります。

各ライブラリの容量くらいは表示してくれてもよさそうなものなのに・・・。

 

【補足2(というか疑問)】

利用状況の詳細な分析処理が有効になっていないと、どっちもみれない、っぽい。

とすると、旧バージョンと同一のメニューで設定する処理って、いったい何をしているんだ?飾りか?

 

 

【補足3】

ちなみにstsadmも含め、MOSSの内部的には、

■サイト コレクションをsite

■サイトおよびサブサイトをweb

と表現しているようですね。

だから、たとえばクォータなんかも「サイトのクォータ」という表記になっているのでしょう。

#実際適用される範囲はサイト コレクション単位です。

紛らわしい。

ルート サイト コレクションを作成していない場合に、Wordからブログ投稿ができない?

ルートにサイト コレクションを作らずに、ほかのサイトコレクションを作った場合に、おかしな現象になるらしい。まただ。

どうも、ルートのサイト コレクションには謎が多い。

 

ルートのサイト コレクションとは、たとえばWeb アプリケーションのURLが「http://mosssrv:81」だとすると、サイト コレクション(トップ レベルのサイト)を作るときに、Web サイトのアドレスを指定するときに「/」を指定して作成するもの(URLが「http://mosssrv:81/」になるもの)。

これを作らずにサイト コレクションを作るには、サイト コレクション(トップ レベルのサイト)を作るときに、Web サイトのアドレスを指定するときに「sites」なりを自分で管理パスの定義で追加したパスを指定して作るもの(URLが「http://mosssrv:81/sites/portal」だとかになるもの)。

 

今回わかっているおかしな現象とは、ブログ サイトを作り、ブログ プログラム(Word 2007)から投稿しようとすると、認証エラーになって、投稿できないというもの。

 

早速試してみました。さすがです、再現しますね~。

既定の「sites」でも、勝手に作ったパスでも。

エラー ダイアログは、

「アカウントを登録することができません。発行先のプロバイダを利用できません。詳細については、プロバイダに問い合わせてください。」

 

原因はわかりませんが、回避方法としては、「ルートのサイト コレクションを作っておく」ということですね。

後からでもルートのサイトコレクションを作れば、あっさり認証が通ります。

 

ルートのサイト コレクションを作らないケースはあまりないのではないかとは思うんですが、

使わないケースは多々あるのかと思います。とくに大規模環境だと。

理由は、ルートのサイト コレクションを使ってしまうと、相対パスでのURL指定がしづらくなるからです。サイト コレクションを複数作って、共通で使うロゴやヘッダ/フッターなんかに画像を埋め込む場合など。

 

Wordでブログ投稿するケースはあまりないような気がしますが(ブログ サイトの有効性、Word 2007の導入率を考えると…)、こういう構成の場合他にもおかしな現象が起きるかもしれないので、継続して調査が必要そうですね…。